【Java】コンパイルエラーと実行エラー

Java学習初期でのエラーには、コンパイルエラーと実行エラーがあります。

ここではその2つを説明します。

１．コンパイルエラーとは？

コンパイルエラーとは、作成したJavaプログラムをコンパイル（中間コードを生成）するときに起きるエラーです。

具体的には、コマンドプロンプトで「javac ファイル名.java」でエンターを押した直後に起きるエラーのことです。

どんな場合に起きるの？

作成したjavaファイルとクラス名が違う場合

作成したjavaファイルとクラス名は必ず同じにしなければなりませんが、それが違った場合はコンパイルエラーとなります。

では、「CompileErr.java」というファイルを作成し、以下のプログラムを入力してコンパイルしてみたいと思います。赤文字の部分は「CompileErr」としなければならないのに、「Lesson」となっています。

public class Lesson{
public static void main(String args[]){
System.out.println("こんにちは！");
}
}

すると、案の定以下のように怒られます。

なお、エラーが起きたときは赤文字の部分でエラーの原因となっている行を教えてくれます。この場合は「1」なので1行目にエラーの原因があります。

単純に記述ミスがある場合

Javaプログラムのコードに記述ミスがある場合、コンパイルエラーとなります。

下のプログラムを見ると、「System.out.prinln("こんにちは！")」の「prinln」にミスがあります。正しくは「println」です。

public class CompileErr{
public static void main(String args[]){
System.out.prinln("こんにちは！");
}
}

これをコンパイルすると、次のように怒られます。

これもまた、「3」行目にミスがあることを教えてくれます。

全角スペースがある場合

Javaでは、インデントのために全角スペースを使用するのは厳禁です。使用した場合、コンパイルエラーとなります。

以下のJavaプログラムには見えませんが、全角のスペースがあります。

public class CompileErr{
public static void main(String args[]){
　System.out.prinln("こんにちは！");
}
}

これをコンパイルすると、やっぱり怒られます。

「\12288は不正な文字です」と出た場合は教えてくれた行に全角スペースが使われているので、それを削除してください。

２．実行エラーとは？

実行エラーとは、作成したJavaプログラムをコンパイルし、実行するときに起きるエラーです。

具体的には、コマンドプロンプトで「java ファイル名（クラス名）」でエンターを押した直後に起きるエラーのことです。

実行エラー一覧

実行エラーには以下のものがあります。

• java.lang.NoClassDefFoundError
  　必要なクラスが見つからない場合に発生する
• java.lang.NoSuchMethodError
  　必要なメソッドが見つからない場合に発生する
• java.lang.NullPointerException
  　参照したオブジェクトの値がnullの場合に発生する
• java.lang.ArrayIndexOutOfBoundsException
  　配列の取り扱いにミスがある場合に発生する
• java.lang.NumberFormatException
  　文字列を数値型に変換できない場合に発生する
• java.lang.UnsupportedClassVersionError
  　コンパイル時と、実行時のJavaのバージョンが異なる場合に発生する
• java.lang.ArithmeticException
  　数値を0で割った場合に発生する
• java.lang.OutOfMemoryError
  　メモリのヒープ領域が不足した場合に発生する
• java.lang.StackOverflowError
  　メモリのスタック領域が不足した場合に発生する

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