【エックスサーバー】警告もなく速度制限をかけられて痛い目をみた

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カテゴリー: サーバー

私は複数サイトの運営の為にエックスサーバーを使っているのですが、先日、転送量が大幅に増加し、エックスサーバーから警告もなく速度制限をかけられました。

速度制限をかけられたことでサイトの閲覧が頻繁にエラーとなり、とてもじゃないけど正常なサイト運用ができなくなり、そのサーバーで運用していたサイトたちをあちこちに移転させました。

ここでは事の経緯を書いています。

エックスサーバーから送られてきた「速度制限」のメール

エックスサーバーから速度制限をかけられたとき、次のメールがきました(以下全文、クリックでオープン)。

【題名】【重要】Xserver お客様のサーバーアカウントにおける高い転送量について(16:47に受信)

○○ 様

平素は当サービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
Xserver カスタマーサポートでございます。

お客様ご利用のサーバーアカウントにおいて、
ご利用プランの目安を大幅に超える転送量が発生しております。

X10プランの場合、快適にご利用可能な転送量の目安は50GB/日でございますが、
お客様のアカウントにおいては直近1日間で【101GB以上】の転送量が発生しておりました。

※簡易的に確認した所、ドメイン「******.jp」に対するアクセスが多い状況でした。
 原因特定の参考にしていただければと存じます。

 ▼ご参考
 http://www.xserver.ne.jp/man_server_spec.php

現在の状況が継続されますと、同収容サーバーをご利用の他のユーザー様や、
ネットワークそのものに影響を及ぼす可能性がございましたので
サーバーアカウント「*******」に【速度制限】を実施しております。

運用サイトの見直しや、アクセスの分散、
画像データ・動画データ等の軽量化や別サーバーへの移動など
早急に転送量の軽減を行っていただきますようお願いいたします。

なお、当サービスでは「mod_pagespeed設定」機能を導入しております。
本機能をご利用いただくことで、Webサイトアクセス時に発生する無駄な通信を削減することが可能です。
この事により、お客様のアカウントで発生している転送量を軽減できる可能性がございます。

【!】ご注意ください

 ・本機能を有効にすると、最適化処理の影響でメモリ使用量やCPU負荷が若干上昇する場合があります。
 ・本機能を有効にすると、Webサイトの表示が崩れるなど、本来と異なる動作になる場合が稀にあります。
  例)Wordpressのキャッシュモジュール「W3 total cache」導入済みのサイトでCSSが反映されない、等

ご利用いただく際は、動作に問題がないかお客様ご自身でお確かめの上ご利用ください。

 ■「mod_pagespeed設定」機能の設定手順
 http://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_mod_pagespeed.php

本機能を利用しない場合には、別の転送量軽減対策をご検討くださいますよう、宜しくお願いいたします。

また、ドメイン単位でのご確認となりますが、
お客様のサーバーアカウントにおける転送量は
「アクセス解析」にてご確認いただくことが可能でございます。

サーバーパネル内「アクセス統計」にてアクセス解析をご参考ください。

※現在アクセス解析が未設定の場合、設定完了と同時に解析が開始されます。
 アクセス解析へのデータ更新には若干お時間がかかりますので、
 しばらくお待ちの上、転送量をご確認ください。

転送量対策を行っていただいたのち、サポートまでご連絡いただきましたら、
再度サポートにて転送量を調査した上で、段階的な制限緩和を検討いたします。

お手数をおかけいたしますが、何卒ご対応くださいますようお願い申し上げます。

送られてきたメールの要点

  • 転送量の大幅な超過で速度制限をかけた
  • サーバーに同居する人やネットワークに影響を及ぼす可能性があったため速度制限を実施した
  • 転送量の対策をしたらサポートに連絡し、調査の上、段階的な制限緩和を検討する

転送量超過の原因

エックスサーバーから速度制限をかけられた原因は一日の最大転送量の目安を大幅に上回る転送量が発生したことでした。

エックスサーバーの一日の最大転送量の目安:50GB/1日

速度制限をかけられた前日の転送量     :101GB以上/1日

「こりゃ速度制限をかけられても仕方ないな」と思いながらも、「なんでこんなに転送量が発生したの?」と疑問になり調べてみました。

そしたら原因は某芸能人のGIF画像を集めているサイトに大量のアクセスが発生したことでした(どうやらその芸能人のニュースが発表され、検索ボリュームが一時的に爆発したようです)。

転送量超過はその日だけ

確かにその日は一日の最大転送量を大幅に超過したのですが、翌日からはもとの転送量に戻り平常運転でした。

しかし転送量を超過した日の翌日の夕方にエックスサーバーから『速度制限をかけた旨のメール』が届き、そこからそのアカウントで運用している全サイトの閲覧と管理画面の閲覧が頻繁に「エラー」となり、とてもじゃないけど通常のサイト運用ができない状態に陥りました。

転送量対策とサポートへのメール

転送量の超過はその日1日だけで、翌日から転送量を超過することはなかったので特段転送量対策は必要なかったのですが、

転送量対策を行っていただいたのち、サポートまでご連絡いただきましたら、
再度サポートにて転送量を調査した上で、段階的な制限緩和を検討いたします。

とあったので慌ててメールに記載されていた「mod_pagespeed設定」の導入と、転送量超過の原因であるGIF画像たちをさくらインターネットのライトプランを複数借りて分散させました。

そして速度制限を解除してもらうべくサポートに次のようなメールを送信しました(以下全文、クリックでオープン)。

【題名】速度制限を受けた転送量対策について(18:26に送信)
Xserver
担当者様

お世話になっております。
会員ID「******」サーバーID「******」の○○と申します。

この度は転送量が目安50GB/日を大幅に超過してしまい、申し訳ございません。
転送量を削減させるため、次の対策を行いました。

・「mod_pagespeed」の設定
・転送量超過の主原因である画像ファイルの別サーバーへの分散

以上の対策で転送量の超過を抑えることが出来ると考えています。
お忙しところ恐縮ですが、転送量の再調査と速度制限の緩和をお願いいたします。

-----------------------------------
名前      :○○
会員ID     :******
サーバID    :******
-----------------------------------

エックスサーバーからの返答

上記メールを送信してから、50分後にエックスサーバーからの返答がありました(以下全文、クリックでオープン)。

【題名】Xserver カスタマーサポート(19:12に受信)
○○ 様

平素は当サービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
Xserver カスタマーサポート担当 ○○と申します。

お忙しい中ご返信いただき恐れ入ります。

それでは数日程度、現在の転送状況を確認いたしまして
問題のない水準にまで改善されておりましたら
今回実施いたしました制限の強化を解除いたします

転送状況の確認には数日ほどの時間を要しますが
しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

送られてきたメールの要点

  • 数日間、転送量をチェックする
  • 問題のない水準にまで改善されていたら速度制限を解除する

速度制限はすぐに解除されない

「ふぁ!?いやいや突発的な転送量超過だっただけでもう転送量の超過はしてないじゃん!今すぐ速度制限を解除しちくり~」と思ったのですが、速度制限に引っかかった自分に責任があるのでしばらく様子を見ることにしました。

サイトの移転であくせく

しばらく様子(数時間程度)を見ていたのですが、当たり前ですが速度制限が緩和されるわけもなく、私が運営するサイトはずっとエラーを吐き出し続けサイトの閲覧は夜には不能状態となりました。

こんな状態で数日間待てるわけもなく、かなり大掛かりな作業となりましたが、運営サイトたちを別サーバーに引越しさせました。

ただこの引越しはWordPressサイトが大半だったので、移転に失敗したりしてあれこれの復旧でかなりの労力と時間を要し、頭の髪が結構抜けるほどのストレスを感じました。しかも睡眠不足!

なのでエックスサーバーにかなりの憎悪を抱きました。

  • 転送量の超過は1日だけで次の日から正常だっただろゴラァ(#゚Д゚)
  • 何で今更速度制限したんだゴラァ(#゚Д゚)かけるなら昨日だろゴラァ(#゚Д゚)
  • 転送量落ち着いたのに通常時の10分の1以下(体感)の速度制限かけてんじゃないぞゴラァ(#゚Д゚)

などなど、今年に入って一番のやさぐれ状態でした(まぁ私が悪いんですけど)。

速度制限の解除

サイトの移転・引越しでさまざまなトラブルに対処しながら数日間かけて対応を行ったのですが、ちょうど終わった時(速度制限から3日後)にエックスサーバーから『速度制限の解除』のメールが届きました(以下全文、クリックでオープン)。

【題名】Xserver カスタマーサポート
○○ 様

平素は当サービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
Xserver カスタマーサポート担当 ○○でございます。

大変お待たせいたしました。

転送状況について確認しましたところ、
問題の水準にまで改善がされておりましたので
実施いたしておりました制限の強化を解除いたしました。

お手数ではございますが、上記ご確認の程
よろしくお願いいたします。


その他、ご不明な点等ございましたら
お気軽に当サポートまでご相談くださいませ。

よろしくお願いします。

このメールを受けてホッとするより、「今さら速度制限解除してもおせーぞゴラァ(#゚Д゚)」と思ったのですが、今回の一連のトラブルでWordPressの移転にかなり自信を持てたので経験値アップということで良しとします。

まとめ

  • エックスサーバーでは転送量を大幅に超過した場合、警告なく速度制限をかけられる
  • 速度制限の解除には最短でも数日かかる
  • 速度制限をかけられた場合、正常なサイトの閲覧は不能となる

あと個人的に大事だと思ったことは、

  1. トラブルに備えて退避場所となるサーバーを決めておく
  2. 時間があるときにそのサーバーにWordPressの移転を練習で行っておく

ことです。

いきなり速度制限をかけられて退避させるサーバーを決め、焦りながらWordPressを移転させると高確率で失敗してかなりのダメージを喰らいます(経験談)。

 

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コメント

1:龍生:2016/06/12 0:16:05

記事拝読しました。現在まったく同じ経験をしまして共感しています。
私の場合はエックスサーバーからエックスサーバーのWPXクラウドに移転したのですが
移転後も制限を掛けられるという状態です。そんなことあるのかなと思いながらも同会社のサービスなので関連しているのかなと疑問に思っています。昨日今日の話なので改善されればいいのすが。。。

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