さくらインターネットでPHPのPEARをインストールする方法
私が使っているさくらインターネットのサーバー(ライトプラン、PHPのバージョンは5.4)にPEARモジュールをインストールしたのでその手順をメモしたいと思います。
さくらのレンタルサーバーのPHPにPEARはあるの?
PEARをインストールする前に「そもそもさくらインターネットのPHPにPEARはあるのか?」が気になったので【さくらのレンタルサーバ】基本仕様を調べてみました。
するとこのようにPEARの利用は可能なものの「ご自身でセットアップが必要」とあったのでデフォルトではないようです。つまり自分でインストールしなければなりません。
PEARのインストール方法
ということで私が使っているさくらのレンタルサーバー(ライトプラン)にPEARを手動インストールしたのでその方法を記録しておきます。
1.PEARのファイルを取得
http://pear.php.net/go-pearを右クリック→保存で「go-pear.php」という名前でパソコンに保存します。
追記:PEARの開発は終了しており上のPEAR公式PHPファイルはインストールするときのURL等の修正がされておらず、現在正常にインストールできなくなっています。
そのため私が独自に保存しておいたhttp://ysklog.net/wp-content/uploads/go-pear.zipからPEARのインストールファイルを保存・解凍してください。
2.ファイルをサーバーにアップロード
ダウンロードしたファイルを自分が使っているさくらインターネットのサーバーにアップロードします。
アップロードする場所はルートディレクトリ(/home/(ユーザーネーム)/www/)など特に制限はありません(ここでは説明用にルートディレクトリに設置します)。
そしてアップロードしたファイルのパーミッションは755に変更してください。
なおパーミッションの変更方法がわからない場合は【さくらインターネット】ファイルやフォルダの属性(パーミッション)の変更方法を参照してください。
3.インストール設定
アップロードしたファイルに以下のURLのようにアクセスします。
http://(ユーザーネーム).sakura.ne.jp/go-pear.php
次のような画面が出てきますので、「Next」をクリックします。
するとインストールするための初期設定を求められるので
上の赤枠には次のようにPEARのインストールファイルをアップロードしたパスを指定します(最初からなっているはずです)。
/home/(ユーザーネーム)/www/pear
下の赤枠にはさくらサーバーのPHPへのパスを指定します。
/usr/local/bin/php
このように入力したら画面一番下の「install」をクリックしてインストールを開始します。
※オプションでプロキシ設定もできますが特別な理由がない限り設定不要です
エラーになる場合
このようにPEARのインストールがエラーとなる場合、
Fatal error: Class 'PEAR' not found in /home/○○○/www/program/go-pear.php on line 697
先ほどアップロードした「go-pear.php」の115~120行目あたりの
$bootstrap_files = array( 'PEAR5.php' => 'https://raw.github.com/pear/pear-core/master/PEAR5.php', 'PEAR.php' => 'https://raw.github.com/pear/pear-core/master/PEAR.php', 'Archive/Tar.php' => 'https://raw.github.com/pear/Archive_Tar/master/Archive/Tar.php', 'Console/Getopt.php' => 'https://raw.github.com/pear/Console_Getopt/trunk/Console/Getopt.php', );
を、次のように変更して再度「go-pear.php」にアクセスしてインストールを行えば正常にインストールができるはずです。
$bootstrap_files = array( 'PEAR5.php' => 'https://raw.githubusercontent.com/pear/pear-core/master/PEAR5.php', 'PEAR.php' => 'https://raw.githubusercontent.com/pear/pear-core/master/PEAR.php', 'Archive/Tar.php' => 'https://raw.githubusercontent.com/pear/Archive_Tar/master/Archive/Tar.php', 'Console/Getopt.php' => 'https://raw.githubusercontent.com/pear/Console_Getopt/trunk/Console/Getopt.php', );
追記:この修正でもPEARのインストールができなくなっているので上で紹介したhttp://ysklog.net/wp-content/uploads/go-pear.zipからPEARのインストールファイルを保存・解凍して再度インストールにチャレンジしてください。
4.php.iniの編集
しばらくしたらこのように「Installation Completed !」と表示されてインストールが完了します。
たくさんの文字情報が出力されていますが、下の方にある次の記述を見つけてください。
Note: To use PEAR without any problems you need to add your
PEAR Installation path (/home/(ユーザーネーム)/www/pear/PEAR)
to your include_path.
上の赤文字部分「/home/(ユーザーネーム)/www/pear/PEAR」をメモし、それを用いてphp.iniを編集します。
- さくらのコントロールパネにログイン
- アプリケーションの設定の「PHP設定の編集」にアクセス
して次のようにphp.iniにPEARのインクルードパスを設定します。
include_path = ".:/home/(ユーザネーム)/pear/bin"
5.パッケージのインストール
次に、PEARをインストールしたフォルダにあるindex.phpにアクセスします。
http://(ユーザーネーム).sakura.ne.jp/pear/index.php
すると、下のような画面が出てきます。
上の赤枠で囲まれている部分は「Basic認証等のアクセス制限がかかっていないので、誰でもアクセスできてしまってセキュリティリスクがある!」という警告です。
他者が誰でもアクセスできてしまう状況なので必ずアクセス制限をかけておきましょう。
パッケージのインストールは、右上の「Search package by name」から行います。
HTTP_Requestのインストール
私はPEARの「HTTP_Request」をインストールしたかったので、右上の検索欄に「HTTP_Request」と打ち込みました。
すると、次のような画面が出てきますので、インストールしたいパッケージの横の緑の「+」マークをクリックするとインストールが開始されます(アラートウィンドウが開き「OK」をクリックし、インストールが完了するまで待ちます)。
あとは、HTTP_Requestを使用するときに
require_once 'HTTP/Request.php';
のようにインクルードするだけです。
Net_IDNA2のインストール
日本語ドメインをピュニコードに変換するプログラムをつくりたかったため「Net_IDNA2」も同様にインストールしました。
Net_IDNA2を使用するときは
require_once 'Net/IDNA2.php';
のようにインクルードします。
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1:もりもり:2017/03/27 15:53:25
助かりました。ありがとうございます!