台風の東側と西側では、どちらの風が強いのか?

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カテゴリー: 生活

最近、台風が一気に3つ発生したという天気予報のニュースを見て驚いたのですが、一般教養を高めるべく夜な夜な解いている教養テキストにタイムリーな問題が出てきました。

台風が通過するとき、台風の東側と西側ではどちらが強い風が吹くか?

自分は理系の出身なので等圧線の密度などから考えを導き出しましたが不正解でした。

いっちょまえに科学的に解いたつもりで自信満々でしたがかなり恥ずかしい体験ですw

西側かな?

北半球で台風が発生すると、台風は日本(九州)に到達するまでに基本的に北西に進路をとって進んでくるので、台風の西側の等圧線の密度が高まり、西側の風の方が強くなるんじゃないか?と私は考えました(ちなみに私は九州在住です)。

しかし答え合わせをしたところ正解は「東側」でした。

東側の風の方が強い!

答えの解説にはこのように書いてありました。

台風の東側では、台風の進行方向と風向きが同じになるから。

なるほど・・・わかったようなわからないような・・・

※私は九州在住なので九州を中心として考えていましたが、台風が日本本土に到達するころには偏西風に煽られて台風は北東に進路をとることが多くなります(九州を基準に考えていた時点でナンセンスでしたw)

なぜ台風の東側の風の方が強くなるのか?

イマイチなぜ台風の東側の風の方が強くなるのかわからなかったので検索して調べてみました。

偏西風の影響?

するとこんな記事を発見。

台風の右側(東側)と左側(西側)では、風の強さが違います。

一般的に強いのは「進行方向の右側(東側)」ですが、
その理由とは…

台風が左回りで北上してくる画像を
テレビの天気予報で見る機会があります。

台風は日本の近くまで北上すると
偏西風に引っ張られて速度を増していきます。

偏西風とは一年じゅう西から東に吹く風のことで、
この影響によって、台風は北方向ではなく北東方向へ流されることが多くなります。

さて、左回り(反時計回り)の台風に対して
左から右方向に吹く偏西風がぶつかることで
進行方向の左側は風の勢いが抑えられてしまいます。

反対に、右側は偏西風の風が加わり風の勢いが増すのです。

ということで、台風の左(西)より右(東)の方が強風なのです。

http://blogs.yahoo.co.jp/kudamatu1963/38419066.html

ほぅほぅなるほど!偏西風で考えるとわかりやすいですね。

つまり、

  1. 台風は日本付近に近づいてきたら偏西風(西から東に吹く恒常風)の影響を受けて北東に進路を変える
  2. 台風は熱帯低気圧でざっくり言うと低気圧なので、左向きの風(反時計回りの中心に向かってくる風)が吹いている
  3. 台風の西側(正確には北西側。進行方向の左側)には西方向に吹く風があるが、この風は偏西風とぶつかり合って風の威力が落ちる
  4. 一方、台風の東側(正確には南東側。進行方向の右側)には東方向に吹く風があって、偏西風の流れを受けて風の威力が上がる

このため、台風の風は東側(進行方向右側)の方が強くなる・・・こんな感じでしょうか?

台風は高気圧の縁を通る?

偏西風の考え方で納得していましたが、コメント欄で「台風の進路は高気圧の縁を回ってきます」と教えて頂きました。

まったく頭にありませんでしたが、台風が低気圧(正確には熱帯低気圧)であることを考えれば確かに台風は高気圧の縁を通ることになります。

「低気圧」と「高気圧」について

さてここで、「低気圧」と「高気圧」を抑えてみます。

ざっくり説明すると、

  • 低気圧:空気の密度が低い
  • 高気圧:空気の密度が高い

基本的に物質は密度が高いところから低いところに移動するため、空気は高気圧から低気圧の方に移動します(これがいわゆる「風」の正体と言われています)。

 

ざっくり説明しすぎたのでさらに詳しく説明すると、

【低気圧】
中心の気圧が低いため(北半球では)反時計周りの中心に向かって風が吹く。

【高気圧】
中心の気圧が高いため(北半球では)時計周りの外側に向かって風が吹く。

これを図式するとこのようになります。

※日本は北半球に位置します
※なぜ北半球と南半球で風の向きが違うのか?は「コリオリの力」が関係しています

台風は高気圧に挟まれる?

台風は「熱帯低気圧」のことを言い結局は「低気圧」と一緒です。

高気圧も低気圧も周りとの気圧の差(相対的な関係)で決まるので、低気圧があればそのまわりは高気圧になるはずです(かなり乱暴な考えですが・・・)。

つまり、これまたかなり大雑把に考えると、台風は高気圧に挟まれている(?)ことになると思います。

これを図式すると・・・

これを見ると、台風の左右(東西)を比較するとどちらも台風と高気圧の風の周りが一致して東側も西側も風の強さがパワーアップして特に東側と西側で風の威力に違いが出るとは思えません。

もし下図のようになれば確かに右側(東側)だけパワーアップして台風の風は東側が強い!といえるのですが、

やっぱり低気圧と高気圧は相対的な気圧の差だと思うので低気圧の周りには高気圧が位置すると思うのですが・・・

ただ発達した太平洋高気圧があればこのような図になって「台風は高気圧の縁を通る」ということは理解できますが・・・もうよくわかりませんw

台風はなぜ動くのか?

もうなんだかよくわからないお・・・Give upだお・・・

となりましたが、そもそもなぜ台風は動くのか?と思いつきました。

赤道付近で発生した台風が北上する理由はかなり説明が難しいらしいのですが、日本付近に到達した台風は偏西風(西から東に吹く恒常風)に流されて(台風の北上と相まって)北東方向に動くと習いました(中学校理科程度の知識で申し訳ないです)。

つまり台風自身も反時計周りの風を吹かせていますが、その台風を動かす風も同時に吹いているわけです。

「台風を動かす風」と「台風の風」の関係

結局は「台風を動かす風」と「台風自身の風」の関係で説明ができると結論付けました。

言葉で説明すると面倒なので難しいので図で表すと・・・

  • 青の矢印が「台風を動かす風」
  • オレンジの矢印が「台風自身の風」

この図のように、台風の進行方向右側では台風を動かす風と台風の風の向きが一致して風力はパワーアップします。

一方、台風の進行方向左側では台風を動かす風と台風の風の向きが逆向して風力はパワーダウンします。

したがって、

  • 台風の東側の風は強い
  • 台風の西側の風は弱い

ということになります。

気象庁の見解

これであってるのかな?と自信がありませんでしたが、気象庁の台風に伴う風の特性というページに

台風は巨大な空気の渦巻きになっており、地上付近では上から見て反時計回りに強い風が吹き込んでいます。
そのため、進行方向に向かって右の半円では、台風自身の風と台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くため風が強くなります
逆に左の半円では台風自身の風が逆になるので、右の半円に比べると風速がいくぶん小さくなります

とあるように、おおむねこの説明であってることがわかりました。

 

これでようやく完全に理解できましたが、理解した途端、なぜ自分が「台風の東側の方が、進行方向と台風の風向きが同じになるから風力が強い」ということが一発で理解できなかったのか逆に疑問になりましたw(たぶん台風は自力で動いているということにとらわれていたのかも知れません)

 

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コメント

1:NESSY:2015/07/26 2:11:17

台風の進路は高気圧の縁を回ってきます
高気圧は右回りの風が吹いており、逆に台風は左回りに吹いています
東とか西とかではなく台風の進行方向右側の風が強くなります
ゆえに、台風が北に進路をとっていた場合に東側が西側よりも強い風が吹くのです

2:管理人:2015/07/26 7:34:13

NESSYさんコメントありがとうございます。

高気圧:右回りの風が気圧の中心から吹き出す
低気圧:左回りの風が気圧の中心に向かって吹く

そして「台風の進路は高気圧の縁を回ってきます」を考えて図に書いたところ、特に台風の左側や右側で
高気圧や低気圧の風が威力を打ち消しあったり、威力を増したりする
ことを自分の中で理解できませんでした。

気象学は専門外で中学校理科程度の知識しかありませんが、何か私の中で大きな間違いがあるのでしょうか?
もしお気づきになられたらご教示お願いします!

3::2015/08/25 23:14:40

単純に台風が同じ位置にいるのなら東西同じ強さになる。台風は日本付近では北に動くので台風の形が崩れないようにするには台風が北に向かう速度分だけ東側の風が強くないといけないのでは?

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