リクルートの人工知能「A3RT」でチャットボットを作ってみました。

公開日：2017/05/03

更新日：2018/04/04

カテゴリー: PHP

リクルートが開発した人工知能を用いたAPI 「A3RT」が無料公開されたので、「TALK API」を活用して「ajax＋PHP」でチャットボットを作ってみました。

ここではその手順を紹介したいと思います。

「A3RT」とは何？

まず簡単に「A3RT」を説明しますと、リクルート（株式会社リクルートテクノロジーズ）が無料で公開したAPIで、次の6種類があります。

Listing API
Image Infuluence API
Text Classification API
Text Suggest API
Proofreading API
Talk API

なお、これらのAPIの詳しい説明は公式サイトを参照してください。

作成したチャットボット

この6つのうちの一つ「Talk API」は、渡されたテキストに対して応答する人工知能を活用したもので、ユーザーとの対話を自動化できるので「チャットにうってつけじゃん！」ってことでこれを活用して簡単なチャットボットを作ってみました。

作成したのはこちら「人工知能（AI）とチャットができるオンラインツール！」です。

しょうもないチャットですが、最初は割と遊べるのであれこれ入力してみてください。

下の方に、実際に会話してみたチャット内容のキャプチャを載せています。

作成手順

このチャットボットを作成した手順ですが、特に難しいことはしていません。

ユーザーが入力したテキストをajaxでサーバーに渡す
サーバーがそのテキストを受け取り、「Talk API」に投げる
「Talk API」から返された応答をサーバーが受け取りユーザーに渡す

この単純な繰り返しです。

以下、順を追って手順を紹介したいと思います。

１．ユーザーが入力したテキストをサーバーに渡す

これは本題とは少し違うのでざっくり説明すると、ページにテキスト入力フォームを作成し、ajaxを利用してサーバーにPOSTするだけです。

２．サーバーがそのテキストを受け取り、「TALK API」に投げる

ここからが本題です。

「Talk API」を活用するので、まずはそのAPIを利用するためのAPI KEYが必要となります。こちらからAPI KEYを取得してください。

API KEYを取得したらあとは、

POSTされてきたテキストを「TALK API」に投げる

だけなので、~~かなり雑に~~わかりやすいようにシンプルに記述するとこうなるでしょうか。

//POSTされてきたチャットテキストの取得
$chat_text = $_POST["chat_text"];

//「TALK API」に投げるデータ
$post_data = array(
	'apikey' => "*******************",//ここに取得したAPI KEYを入力
	'query'=> $chat_text
);

//curl実行
$ch = curl_init("https://api.a3rt.recruit-tech.co.jp/talk/v1/smalltalk");
curl_setopt($ch, CURLOPT_POST, true);
curl_setopt($ch, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true);
curl_setopt($ch, CURLOPT_POSTFIELDS, $post_data);
$result = curl_exec($ch);
curl_close($ch);

//「TALK API」から返ってきたデータ
echo $result;