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阿蘇火山の岩石は何かに利用できるの?

阿蘇の噴火によってできた岩石は石垣や石柱など、様々なところに使われてきましたが、最も多く利用されてきたのは、溶結凝灰岩です。

これは、阿蘇地方周辺では灰石と呼ばれています。熊本は阿蘇の火山活動がもたらした豊富な溶結凝灰岩によって、貴重な”灰石の文化”を持っている のです。なかでも眼鏡橋と呼ばれる石のアーチ橋は、江戸時代から明治にかけて県内のあちこちで造られ、全国の半数以上の270基近くあります。

そのなかでも有名なのが通潤橋(山都町)や霊台橋(美里町)など、国の重要文化財に指定されている眼鏡橋です。

深い谷の続く険しい地形に、大きく頑丈な眼鏡橋を架ける技術は当時の最先端でした。”肥後の石工”たちは鹿児島県をはじめ、東京の皇居・二重橋などを造るなど、その高い技術を持って全国で活躍しました。

また、”灰石の文化”は、今から1500年前の古墳時代にさかのぼります。熊本県の西部、宇土半島にある阿蘇ピンク石と呼ばれる美しい溶結凝灰岩が、遠く関西まで運ばれ、大和朝廷の大王の石棺に利用されていることが最近の研究でわかりました。


↑滋賀県 甲山古墳から発見された石棺(ピンク石で造られている)

古くから熊本の地に息づいてきた独特の”灰石の文化”は、阿蘇の溶結凝灰岩が分布が広いために容易に手に入れることができること、また岩質が柔らかいために加工がしやすいことなどから、阿蘇火山がもたらした大きな恵みの一つといえます。


↑ピンク石で造られた鳥居(宇土市)