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「火砕流」って何?

火砕流とは、高温の火山灰や軽石などと火山ガスがいっしょになって山の斜面や地表を高速で流れ広がる現象のことです。

阿蘇カルデラをつくった火砕流は、4回発生したと考えられており、図のような分布をしています。

「火砕流」といえば、長崎県の雲仙普賢岳で1991年(平成3年)に44人の命を奪った事件がよく知られています。

阿蘇火山における火砕流は、普賢岳のものに比べると格段に大きく、もっとも大きかった阿蘇-4火砕流の堆積量は雲仙普賢岳の100万倍にもなりま す。この堆積物は九州中北部に広く見られるばかりか、有明海を渡って、島原や天草下島、さらには、山口県秋吉台にも分布しています。

また、この阿蘇-4火砕流噴火の時に上空に噴き上がった火山灰は、風に流されて北海道東部で現在でも厚さ15cmも堆積しており、その噴火がいかに巨大だったのかわかります。

このような巨大火砕流は、噴出物も大量で厚く堆積します。高温の厚い火砕流堆積物の下部では、熱で溶けた粒子同士がくっつき合う「溶結」がおきます。溶結したまま冷えると硬い溶岩になることがあり、これを「溶結凝灰岩」と呼びます。

溶結凝灰岩の上部と下部は、火山灰や軽石・スコリアなどの混じった固結度の低い堆積物になります。